前回、友人 A との関係と、
彼女の変化についてをざっと紹介しました。
その不可解な言動には、
まだまだ色んなエピソードがあるのですが…
それは追々話の流れで。
ここで一旦、
B さん(教祖的な存在)との出会い編を。
目次
教祖 B さんと出会うことになった経緯
A の豹変から遡ること約半年。
当時、私は長年勤めていた企業を退職したばかり。
資格を取ったり部屋の模様替えをしたり…
と、少しばかりのんびりしていたところでした。
そんな折、久々に A から連絡があり、
ということで決定したのが、河原 BBQ。
前回は私が職場仲間との山行に誘ったこともあり、
今回は A が所属しているアウトドア仲間との
BBQ に招待してくれるとのこと。
このアウトドア仲間の存在は、
結構前から何度となく耳にしていて…
A と家族ぐるみの付き合いがあるとかなんとか。
毎週末日本各地へ出向いてはキャンプをしている、
本格的なアウトドア集団らしいのです。
と誘ってくれたので、
久々の新しい体験に心躍って…
ハイイロネコ
BBQ 当日、目の前に現れたのは…
キャンプ仲間がどんな人たちなのか、
為念で探りを入れた私に A が言ったのは
とのこと。
オシャレキャンプイメージ
(こんな感じで流行りの音楽とかかける系)
ハイイロネコ
と伝えておきましたが、
A の交友関係なら、
きっと小綺麗なオジさまとかなんだろうなぁ…
と、勝手に考えていました。
しかもキャンプのベテランらしいから、
キャンピングカーとか持ってたりして…と。
大人キャンプイメージ
まぁお察しのとおり、そんなわけもなく…
待ち合わせ場所に現れた B 氏の風貌に、
しばし、時、止マル。
ハイイロネコ
「人を見た目で判断してはいけない」
ことくらい知っている。
頭では理解しているつもりだったのに、
斜め上すぎた目の前の光景を脳が処理しきれず、
完全にフリーズしてしまった私。
車から現われた小柄なオジさんは、
もともとは白、せいぜいアイボリーだったと思しき
灰色のフリースを羽織り、
色褪せしすぎてもはや何色だかわからない
キャップをかぶっていました。
肌は褐色に焼け、独特なイントネーション(方言)
で早口に話す口元は、
前歯がほとんど抜けているせいで妙にシワシワ。
ここまでの特徴から想像できると思いますが…
よく街角で見かけるホームレス
の方々とあまり変わらないのです。
かろうじて入浴はしているだろう…
と想定できる程度の清潔感がある以外は。
こみあげる色々な感情と、
次々に浮かぶ疑問を必死に抑えて腹を括った私は、
ハイイロネコ
と一緒に現地へ向かうことに。
結局楽しんでしまった1日
川沿いの土手に到着すると、
すでに他の参加者たちが集まっていました。
先に合流していた B さんの風貌から
少しだけ懸念を抱いていたものの…
そこら辺にいる休日のお父さんと言った感じで、
少しだけ安心したのを覚えています。
聞けばこの日のメンバーは、
キャンプ場で出会って意気投合した者同士とのこと。
それぞれが気ままにに出掛け、
たまに一緒に BBQ をしたりキャンプをしたり…
と、緩い付き合いをしている模様。
そんなオジさんたちの気楽さにすっかり居心地が良くなってしまい、
ハイイロネコ
帰宅の途に着く頃には、
今朝の衝撃や、節々で感じた違和感のことも
すっかり忘れ…
人を見た目で判断した自分を恥ずかしく思い、
反省したのでした。
ハイイロネコ
後日、ジワジワと込み上げる違和感の正体
というわけで、
割と楽しめた A 仲間との1日だったのですが…
残念ながら、
人の固定観念や長年身につけてきた感覚というものは、
そう簡単には変わらないもので。
日が経つにつれて、
ハイイロネコ
じっくり思い出してみると…
あの日感じた「違和感」の正体は、
- A と B さんとの関係性がよくわからないこと
- 前の記事で述べた A の変化のひとつを目の当たりにしたこと
の2つでした。
まず、あの時ご一緒した普通のオジさんたちが
ただの「その場キャンプ仲間」なのに対し、
B さんだけは A の昔からの知人だと言うこと。
しかも度々話に出ていた、
アウトドア仲間(しかも家族ぐるみ)の代表が
この B さんなのだと。
そしてなんだかとっても親しげだったのです…
この二人。
と言っても男女の関係を疑うような親しさではなく、
言うなれば「家族」のような親しさ。
見た目が老けていることを差し引いても、
50代以上であろう B さんに対し、
完全にタメ語で話し、
B さんの荷物を勝手に開けて物を取り出したり。
極め付けは…
ハイイロネコ
500歩くらい譲って、
開けたてのキンキンに冷えたヤツの二口目を…
とかならまだ許せるのだが、(私は絶対嫌だけど)
どう見ても、
車内で温められて生温〜くなったペットボトル、
なんなら、中に水滴がついてるとこ見ると、
開けてから時間経ってるよね??
という状態のもの。
しかも A 、
ハイイロネコ
これこそがA の変化のひとつ、
「不潔なことに免疫ができすぎていた」件。
このペットボトル事件以外でも、
B さんが用意してきた(たぶん車に常備)キャンプ用品がどれも汚い。
使い古したものとか、
一つのものを大事に使う精神なら別に良い。
そうじゃなくて…
手渡されたカップが某コーヒー店の紙コップで
紙の継ぎ目や飲み口の縁がまっ茶色とか、
ハイイロネコ
プラのお皿がきちんと洗われていなくて
油でヌルヌルしてたり、
ペーパータオルの拭き取り痕だらけとか。
極め付けに…
トイレに行って手を洗ってない B さんが、
汚いまな板と包丁でカットしたフルーツを振る舞ってくれたりもする。
と、昔の A なら確実に
と一蹴していたであろう状況を、
満遍の笑みで受け入れ、
むしろ当たり前のような顔をしてる??
というのが、この日感じた「違和感」でした。
もちろん、私はどれも耐えられなかったので…
ハイイロネコ
と適当に誤魔化しながら、
他のオジさんが用意してくれたものだけを頂き、
持参したペットボトルだけを飲み干したのは
言うまでもない。
つづく。