カルト宗教オジさんに洗脳された友人と絶縁した話 ④

虚言癖やその目的が明らかになってから、

一抹の嫌悪感はあったものの…

やたらと献身的な態度を無下にはできず。

というより…

たぶん心のどこかで、

ハイイロネコ

目の前の不可解な現象を謎解きたい!!

と言う無駄な好奇心が抑えられなかったのかも。

そんな私を待っていたのは

カルトのド定番、霊感商法でした!!

B さんの正体とやらを聞かされた日

ある日、A からのメールで軽いジャブが。

実はずっと誰にも言えなかったんだけど、信じられないことを言ってもいい?

その内容は、

  • Bさんと初めて会った日に病気を指摘され、すぐに病院へ行けと言われた。
  • 病院に行ったらすぐに検査  手術になった。
  • 手術の間も見守っていてくれたおかげで異常に回復が早く、周りに驚かれた。

確かに以前、 A がその病気を患って

手術を受けたことがあったのは知っている。

これってただの偶然だと思う?

ハイイロネコ

何それ、なんか特殊な能力でもあると言いたいの?
信じないかもしれないけど、他にもこんな凄いことがあって…

と、何やら、

心肺停止の人に手をかざして蘇生させた話

とかを聞かされ、

こんな話をしたのは初めてだよ!なんでだろう? B さんから何か聞いてる?

とのこと。

確かにこの頃の B さんからのメールには、

やたらと霊感やら超能力やらのネタが。

たまたま TV で特集してた話が切り口だったので、

適当に返してはいたものの…

ハイイロネコ

本当にそんな能力のある人がいるなら、見てみたいもんですねぇ…

と、少しばかり興味のありそうな態度をしたのが悪かった。

それから数日後、

私の職場に押しかけて来た二人が語ったのは…

  1. B さんは超能力を持つ人で、先のことが読める、全人類の未来がわかる
  2. 病気も透視できるし、治癒させることもできる
  3. 人間は死後、少しだけこの世を彷徨ったあと、死後の世界に行ける人と消える人に分かれる
  4. その死後の世界を支配しているのが B さん
  5. 幽霊も見えるし、死者と交信もできる
  6. なんなら地球を創った側の人間である(ビッグバンを起こしたのが B さん)
  7. 日頃キャンプしているのは、実は地震が起きないようにプレートを調整している
  8. 東京に大地震が来ないのは B さんのおかげ
  9. A B さんの活動を支援するメンバーで、他にも選ばれし ◯ 人の仲間がいる

と言う、なんとも香ばしいお話

ハイイロネコ

び…びっぐバンっッ!!!(白目)

あまりにスケールの大きいネタ話に、

眠く意識が飛びそうになりましたが…

その後堰を切ったように体験談を話し出す A

私の誕生日には毎年スゴイものをくれるんだよ。

今年は一緒にキャンプに行ったら目の前に ◯ ◯(某野生動物)が!!

ハイイロネコ

(うん、山行くといるよね…偶々じゃね?私も出くわしたことあるし。)
去年はなんと皆既月食がプレゼントだったの!!

ハイイロネコ

(え…)

とか、もう…

国立天文台の HP 見てくれ。

10年くらい先まで正確な日程出てるから。

せめてそれを超能力でずらしてニュースになった、

くらいは言って欲しかったんだが。

って言うか、怖いよ

何がって…

ハイイロネコ

こんな話をキラキラした目で私に語ってくる A 、アンタが!!

そして、

こんな馬鹿げた話を最後まで聞かされている

お前もどうなの??

と思われるでしょうが…

実はこの時、

ハイイロネコ

結構本気でビビっていたのです、私。

話の内容もさることながら…

途中で反論しそうになった私を、

一瞬だけ態度を豹変させて恫喝した

B 氏の顔つきと声色が相当ヤバかったから。

何しろ、ここは3人だけの密室

聞いてるフリをしてやり過ごすのが精一杯だったんです…。

完全に洗脳された A の最終型

ここまで来ると、

A はもはや誰だかわからないくらい

別人になっていました。

光に反射した氷の粒が写り込んだ画像を

精霊が写っているのわかる?

と送って来たり…

(もちろん、B さんが精霊を呼び出したのだと言う)

送られてくるメールの文章も、

なぜか B さんと同じ独特な文体だったり、

(誤字脱字は当たり前、漢字の変換や句読点がおかしい、文法も滅茶苦茶)

ハイイロネコ

むしろこれ、一緒にいる B が入力してるだろ??

と思うほど。

これらのクソメールに嫌気がさして、

メール B さんのクソメルマガも含め)はいらない旨をやんわりと伝えれば…

そっか、直接会って話したいんだね!!

とか、すでに発想もおかしい

思い起こせば、B さんといる時の A は、

何をするにも全て B さんの指示を仰ぐようになっていました。

書類に訂正線を引いて書き直す際、

文字は上と下どっちに書いた方がいいと思う??

とか、本当にどうでもいいことまですべて。

さらに、私と A がダイエットの話をすれば、

A のお尻の肉を摘んで(がっつり触っている)いる B さん。

挙句、日頃からマッサージしてるとか何とか…

ハイイロネコ

いや、おかしいだろ?本当の親子でもやらんわ。

もうダメだ、完全に洗脳されている…

と諦めた私は、

A を突き放すことを腹に決め、

絶縁状を叩きつける機会を狙うことにします。

つづく。