虚言癖やその目的が明らかになってから、
一抹の嫌悪感はあったものの…
やたらと献身的な態度を無下にはできず。
というより…
たぶん心のどこかで、
ハイイロネコ
と言う無駄な好奇心が抑えられなかったのかも。
そんな私を待っていたのは
カルトのド定番、霊感商法でした!!
目次
B さんの正体とやらを聞かされた日
ある日、A からのメールで軽いジャブが。
その内容は、
- Bさんと初めて会った日に病気を指摘され、すぐに病院へ行けと言われた。
- 病院に行ったらすぐに検査 手術になった。
- 手術の間も見守っていてくれたおかげで異常に回復が早く、周りに驚かれた。
確かに以前、 A がその病気を患って
手術を受けたことがあったのは知っている。
ハイイロネコ
と、何やら、
心肺停止の人に手をかざして蘇生させた話
とかを聞かされ、
とのこと。
確かにこの頃の B さんからのメールには、
やたらと霊感やら超能力やらのネタが。
たまたま TV で特集してた話が切り口だったので、
適当に返してはいたものの…
ハイイロネコ
と、少しばかり興味のありそうな態度をしたのが悪かった。
それから数日後、
私の職場に押しかけて来た二人が語ったのは…
- B さんは超能力を持つ人で、先のことが読める、全人類の未来がわかる
- 病気も透視できるし、治癒させることもできる
- 人間は死後、少しだけこの世を彷徨ったあと、死後の世界に行ける人と消える人に分かれる
- その死後の世界を支配しているのが B さん
- 幽霊も見えるし、死者と交信もできる
- なんなら地球を創った側の人間である(ビッグバンを起こしたのが B さん)
- 日頃キャンプしているのは、実は地震が起きないようにプレートを調整している
- 東京に大地震が来ないのは B さんのおかげ
- A は B さんの活動を支援するメンバーで、他にも選ばれし ◯ 人の仲間がいる
と言う、なんとも香ばしいお話。
ハイイロネコ
あまりにスケールの大きいネタ話に、
眠く意識が飛びそうになりましたが…
その後堰を切ったように体験談を話し出す A 。
ハイイロネコ
ハイイロネコ
とか、もう…
国立天文台の HP 見てくれ。
10年くらい先まで正確な日程出てるから。
せめてそれを超能力でずらしてニュースになった、
くらいは言って欲しかったんだが。
って言うか、怖いよ。
何がって…
ハイイロネコ
そして、
こんな馬鹿げた話を最後まで聞かされている
お前もどうなの??
と思われるでしょうが…
実はこの時、
ハイイロネコ
話の内容もさることながら…
途中で反論しそうになった私を、
一瞬だけ態度を豹変させて恫喝した
B 氏の顔つきと声色が相当ヤバかったから。
何しろ、ここは3人だけの密室。
聞いてるフリをしてやり過ごすのが精一杯だったんです…。
完全に洗脳された A の最終型
ここまで来ると、
A はもはや誰だかわからないくらい
別人になっていました。
光に反射した氷の粒が写り込んだ画像を
と送って来たり…
(もちろん、B さんが精霊を呼び出したのだと言う)
送られてくるメールの文章も、
なぜか B さんと同じ独特な文体だったり、
(誤字脱字は当たり前、漢字の変換や句読点がおかしい、文法も滅茶苦茶)
ハイイロネコ
と思うほど。
これらのクソメールに嫌気がさして、
メール( B さんのクソメルマガも含め)はいらない旨をやんわりと伝えれば…
とか、すでに発想もおかしい。
思い起こせば、B さんといる時の A は、
何をするにも全て B さんの指示を仰ぐようになっていました。
書類に訂正線を引いて書き直す際、
とか、本当にどうでもいいことまですべて。
さらに、私と A がダイエットの話をすれば、
A のお尻の肉を摘んで(がっつり触っている)いる B さん。
挙句、日頃からマッサージしてるとか何とか…
ハイイロネコ
もうダメだ、完全に洗脳されている…
と諦めた私は、
A を突き放すことを腹に決め、
絶縁状を叩きつける機会を狙うことにします。
つづく。