子供の頃や学生時代には、そんなに気にならなかったのに…
人生の大きな選択を繰り返すうちに、気になり出す「隣の芝生」。
隣の芝生が青く見えるのは世の常ですが、
ハイイロネコ
青々とした芝生を育てるには、土の手入れも肥料も、毎日の水やりも必要だし…
もしかしたら、人工芝だったり着色だったりするかもしれませんよ??
隣の芝生が青く見える理由
誰かを「羨ましい」と思う感情は、誰にでもあるものです。
その感情の矛先にあるのはたいてい、本人ではなくその人が手に入れた(ている)何か。
でも、ソレを手にしている人が、ソレの全容を他人に語っていると思いますか?
ハイイロネコ
よほど親しい間柄でもない限り…
「結果」と「都合の良い過程」しか伝えていない可能性が高いのです。
手に入れるまでの苦労や努力、人に言えないようなこともあるかもしれません。
手に入れた後の苦悩や不安だってあるかもしれません。
いずれにしても、人が羨むような芝生を手に入れるには…
手に入れる前も、手に入れた後も、それなりの「手入れ」が必要なのです。
でも、その「手入れ」については事細かに語られず、青々とした芝生だけが目の前に…
となれば、少しばかり羨ましくもなってしまうもの。
芝生のお手入れ方法が語られない理由
他人の芝生が気になり出すのは、ある程度大人になってから。
ですが、大人になればなるほど…
- どんなに親しい間柄でも、一緒に過ごす時間は少なくなる
- 大人特有の「気遣い」が生じて、全てを開けっ広げに話すことが難しくなる
その結果、だいたいの出来事は「完結型」で報告されることが増えてきます。
表面的な経過や、都合の良い(結果につながる)過程だけを聞くことになるので…
聞かされた方は、手に入れたもの(結果)にだけに意識が向いてしまいがち。
でも、そこに悪意があるわけではありません。
学生時代のように、毎日顔を合わせて「近況報告」していた頃とは…
コミュニケーションの質が変わってしまうだけなのです。
ハイイロネコ
と考えれば、芝生の「お手入れ方法」があまり語られない理由がわかるはずです。
関係性によって、見える芝生の色が違うだけ
そしてさらに、さほど親しくない間柄だと尚更、本当のことなんて話しません。
もちろん、これも悪意からではなく…
- たいして親しくない人から愚痴を聞かされる
- たいして親しくない人がいつも鬱々としている
- たいして親しくない人の醜い感情を聞かされる
これが、あまり気持ちの良いものではないことを知っているからです。
ハイイロネコ
不特定多数に向けて発信する情報に、マイナスな感情を込める必要がないので…
良い面を凝縮して投稿しているだけです。(※)
それだけを見て(聞いて)いる限り、周りの芝生は常に青々としているに違いありません。
しかし、学生時代のような親さを保っている友人関係であれば、話は別です。
羨ましくなるような芝生を手に入れた過程も、手入れの努力も知っているからこそ…
単純に芝生の青さだけに意識が向くことはありません。
つまり、関係性によって見える景色が違うだけです。
ある一時期の側面だけを見て嫉妬したり、自分と比較するのは非常にナンセンス。
ハイイロネコ
- 自分にとっての幸せが何か
- どんな人生を送りたいのか
を明確にする作業(=土壌の手入れ)に取り組むことをお勧めします。
これが出来ないと、いつまでたっても他人の芝生に目を奪われるだけの人生になってしまいます。
実際にあった「真っ青な芝生が着色だった」話
かつての知人Aさん(女性)の話。
彼女とは社会人になってから知り合い、年に数回だけ会って話をする程度の間柄。
もともと恋愛にプライオリティを置くタイプの、典型的な「女子」で…
現在は、素敵な旦那さんとの楽しい生活を満喫している模様。
ちなみに、本人から聞いていた現状は以下のとおり
- 旦那さんはとある業界の有名人(らしい)
- 旦那さんの収入が多く、自分は働かなくても良い
- でも、自分のキャリアも大事なので働いている
- 友達のような夫婦で非常に仲良し
- お互いを尊重する自由な結婚生活が心地よい
こんな旦那さんと出会えて、結婚できた自分は幸せ者だとよく口にしていました。
もちろん彼女のSNSは、旦那さんとの仲睦まじい写真が盛り沢山。
コメントを見る限り、一部の人たちからは憧れの夫婦的なポジションになっていたようです。
彼女の表情や言動から感じられる「心の余裕」と、何よりも幸せそうな雰囲気に…
ハイイロネコ
と、100%信じきっておりました。
…が、久々に会った時に聞かされたのは、離婚の報告。
よくよく聞けば、数年以上も前から他の男性と浮気(彼女の方が)をしていて…
ようやく離婚に踏み切ったとのこと。
離婚の原因は、
- 実はずっと夫婦不仲だった
- ずっと我慢し続け、とうとう限界になった
- 浮気相手と結婚したくなった
- 旦那さんの収入も実際は不安定で少なかった
とのこと。
Aさん
と、幸せそうな顔で話す彼女に…
ハイイロネコ
しばし脳が混乱しましたが、まぁ人間なんてそんなものかもしれません。
おそらく、仲のいい友人には本当のことを相談していたのだろうし…
付き合いの浅い人や世間一般に向けては、体裁を保っていたかっただけなのだろうと。
結論:隣の芝生もそんなに青くない
上の話は極端な例かもしれませんが…
他にも似たような話が山ほどあること(よく聞く)を考えると、
隣の芝生もたいして青くはない
と言うことがわかります。
特に、頼んでもいないのに自分の芝生を見せびらかしてくる人の芝生は…
不自然なまでに青いかもしれませんが、気に留めなくて良いです。
ハイイロネコ
そんな暇があったら、自分の芝生をしっかり手入れすることに意識を向けましょう。