肌の知識編 ①:イラストで解説する「肌の構造と働き」

肌のことをある程度知っておくと、自分のスキンケア方法について考える時や何らかのトラブルに直面して迷った時に役立つことがあります。

できるだけ難しい専門用語は用いず、イラストを用いて簡潔に説明するので…

ハイイロネコ

ぜひ参考にしてください!

肌を構成する3つの層(表皮・真皮・皮下組織)

私たちの皮膚は厚さ約2mm程度の薄いもので、以下の3つの層に分かれています。

  1. 表皮
  2. 真皮
  3. 皮下組織(脂肪層)

表皮

構造 肌の表面にある薄くて丈夫な層で、外側から角質層顆粒層有棘層基底層の4つの層で構成されている。
役割 ・異物や有害物質の進入から体を守る=肌のバリア機能。
・肌の水分蒸発を抑え、潤いを保つ。
・常に新しい細胞を作り出し、古い細胞を捨てる新陳代謝(ターンオーバー)を行う。

真皮

構造 たんぱく質でできた繊維(コラーゲンエラスチン)が網目状にぎっしりと詰まっていて、その隙間をゼリー状の物質(ヒアルロン酸)が満たしている。
水分をたっぷり含んだスポンジのような構造。
役割 ・外的刺激や衝撃から体を保護する。
・水分を保持し、肌のハリと弾力を保つ。

皮下組織(脂肪層)

構造 ほとんどが脂肪で形成されており、性別や年齢、部位によって厚さが異なる。
役割 ・外気の暑さや寒さから体を守る。
・クッションのように体を保護する。
・栄養をたくわえ、補給する。

表皮を構成する4つの層(角質層・顆粒層・有棘層・基底層)

表皮は厚さ0.2㎜〜0.07㎜程度のごく薄い層で、さらに以下の4つの層に分かれています。

  1. 角質層
  2. 顆粒層
  3. 有棘層
  4. 基底層

角質層(かくしつそう)

 

構造 角質細胞(表皮細胞が死んだもの)がミルフィーユのように10~20層にもかさなって出来ていて、その間にNMFという天然の保湿成分と、細胞間脂質(セラミド)がある。
役割 ・異物・化学物質・アレルゲン・細菌などの有害物質から身体を守る=バリア機能。
・セラミドとNMFが皮膚内部の水分蒸発を防ぎ、肌の保湿機能を保つ。

顆粒層(かりゅうそう)

構造 角質層に変化する途中の細胞の層で、1〜2層の顆粒細胞で構成される。
役割 ・紫外線を反射させて肌の内部に浸透するのを防ぐ。

有棘層(ゆうきょくそう)

構造 表皮の中では一番厚い層で、栄養分を運ぶリンパ液が流れている。
役割 ・栄養補給
・外部から浸入したウィルスやアレルゲンなどをキャッチして排泄する。

基底層(きていそう)

構造 円柱状の基底細胞が一列に並び、メラノサイトが点在している。
役割 ・新しい表皮細胞を生成する。
・紫外線に反応してメラニン色素を生成し、真皮を紫外線から守る。



肌を構成するその他の要素

毛細血管

役割 ・真皮全体に分布し、皮膚の隅々まで栄養分を送り届ける。
・老廃物を運び去る。

汗腺(エクリン腺)

役割 ・汗腺から汗(水分)を分泌し体温調節を行なう。
・皮脂と混ざり合って皮脂膜を形成する。

皮脂腺

役割 ・皮脂腺は毛穴に付随していて、皮脂を生成し肌の表面に分泌する。
・汗と混ざり合って皮脂膜を形成する。

皮脂膜

構造 皮脂と汗が自然に混じり合うことで形成され、皮膚の表面全体に広がっている。
役割 ・表皮を保護している天然のクリーム。
・常に弱酸性に保たれ、水分の蒸発や細菌の繁殖を防ぐ。
・表皮のターンオーバーを促す。

スキンケアを考える上で一番重要なポイント

とても薄い組織なのに、意外とたくさんの層で形成されている「肌」。

それぞれの層が重要な役割を果たしていることはお分かり頂けたと思いますが…

この中で、私たちが日頃行っているスキンケアの影響を一番受けやすいのが、

ハイイロネコ

一番最後に紹介した皮脂膜

実は「美肌の鍵」とも言えるほど、健康な肌を作るには欠かせない存在にも関わらず…

取り扱いを間違えると、いともかんたんに消滅してしまう儚い存在でもあるのです。

なので、スキンケアを考える上で一番重要なポイントは…

この皮脂膜を「いかに良い状態で保つことができるか」であることを覚えておいて下さい。

次回、この皮脂膜についてお伝えします。