美容医療はどこまでやるべきか ③:出来もの(シミ・ホクロ・イボ)を除去する治療一覧

前回の続きです。

「美容医療に頼った方が良い」以下の症状のうち…

  1. 30代(後半)以降の加齢による症状  前のページで紹介
  2. 出来もの系(年齢問わず)  このページで紹介

②の治療法には、どんなものがあるのかを紹介します。

こちらはシンプルなので、段階を設けずに「治療方法」別にまとめます。

出来もの系(年齢問わず)を改善・除去する治療

レーザー治療

Qスイッチ(YAG・ルビー・アレキサンドライト)レーザー

概要 皮膚内部(真皮)のメラニン色素を効果的に破壊して除去する治療。
よく使用される3種類のレーザーは、出力(破壊力)の強さでYAG>ルビー>アレキサンドライトと認識されることも多いが、シミの種類(ホクロ・色素沈着を含む)によっては単純に強ければ良い訳でもない。
医師による正確な判断が重要。
効果 シミ(老人性色素斑・雀斑・ 肝斑・対称性真皮メラノサイトーシス・炎症後色素沈着等)・ホクロ(盛り上がりのない平坦なホクロ)・色素沈着・あざ等
※ いずれも、ある程度の濃さがある症状に効果的。あまりに薄いと効果がない場合も。
費用 1ショット:1,000円〜5,000円 1㎝四方:10,000円〜20,000円

炭酸ガスレーザー

概要 細胞内の水分に反応して熱エネルギーを発生するレーザーで、治療部位のみを瞬間的に蒸散させる治療。メスを使わないので、出血も少なくきれいな仕上がりが期待できる。
効果 いぼ(尋常製疣贅・脂漏性角化症)・ホクロ・稗粒腫・汗管腫・血管腫等
※ いずれも水分量の多い隆起型(盛り上がっている)の症状に効果的。
費用 1㎝四方:10,000円〜 
※ より小さい範囲での金額設定や、症状によって保険適応となる場合も。

レーザートーニング

概要 低出力に抑えたQスイッチYAGレーザーを均等に照射し、穏やかにメラニンに働きかける治療。
メラノサイトを刺激せずに少しずつ破壊することで、これまで禁忌とされてきた肝斑へのレーザー治療が可能に。但し1回で終わる治療ではなく、数回(約8回程度)の治療が必要。また、内服薬との併用も多い。
効果 肝斑・シミ・くすみ・毛穴・色素沈着
薄くて本人にしかわからないようなシミやくすみにも効果があり、同時に肌表面のキメや肌質も整える。
費用 10,000円〜30,000円(顔全体)

その他の治療

ケミカルピーリング

概要 フルーツ酸(AHA)等の薬剤を使用して角質を除去、表皮細胞の増殖を促し、ターンオーバー(新陳代謝)の促進、正常化をさせる治療。
効果 ニキビ(痕ではなくニキビ本体)・シミ・毛穴
ターンオーバーによってシミを浮き上がらせるので、回数を重ねることで徐々に薄くする。シミの除去に特化する場合は他の治療(イオン導入・服薬等)と併用することも多い。
費用 9,000円〜13,000円

水光注射・イオン導入

概要 水光注射:複数の細い針がついた機材を使用し、美肌効果のある成分を均等に注入する治療法。
イオン導入:専用機器で皮膚に微弱な電流を与え、美肌効果のある成分を肌の奥に浸透させる治療。
いずれもシミや肝斑等を治療する場合は、トラネキサム酸やビタミンCなどの有効成分を使用する。
効果 シミ・くすみ・肝斑・毛穴等
出来てしまったものを徐々に薄くすると同時に、予防や美白も可能。
費用 水光注射:20,000円〜60,000円 ※注入する成分の種類、数によって異なる
イオン導入:5,000円〜8,000円

美容点滴・注射

概要 カテゴリー:点滴 / 注射系
ビタミン・プラセンタ等、目的に応じた成分を点滴や注射で直接体内に取り込み、内部から働きかける治療。所謂「美容点滴」と呼ばれるもので、治療の目的や病院によって成分の配合が異なる。
効果 肌のくすみ・シミ・肝斑・色素沈着等
費用 2,000円〜8,000円

その他(外科手術・圧出・液体窒素・電気分解法など)

概要 症状によってはレーザーが有効ではないものがあり、その場合は外科手術で切除して傷跡を縫合する治療や、メスの先で穴を開けて中に溜まっているものを圧出する方法、液体窒素を使用して除去する等の治療を行う場合がある。
また、病院によっては高周波を用いた電気メスによる電気分解法を取り入れているところもある。
効果 外科手術:大きめのホクロ等
圧出:稗粒腫・ニキビ等
液体窒素:ウィルス性のイボ等
電気分解法:ホクロ等(大きさや種類ではなく病院の方針による)
費用 2,000円〜 ※ 保険適用の場合が多い

塗り薬

トレチノイン・ハイドロキノン

概要 ハイドロキノン:しみの原因であるメラニン色素の生成を抑える漂白剤。
トレチノイン:皮膚の角質を剥がし、ターンオーバーの促進とコラーゲンの増生を促す。
この2つを併用し、既存のメラニン色素を外に押し出して(トレチノイン)新しいメラニンをの発生を抑える(ハイドロキノン)のが効果的とされる。
効果 肝斑・シミ(老人性色素斑)・色素沈着・ニキビ跡等
※ 生まれつきのホクロやあざには効果なし
費用 2,000円〜3,000円(5g) ※ 濃度や量によって異なる

飲み薬

概要 トラネキサム酸やビタミンC等のシミや肝斑に有効な成分を服用し、体内からメラニンに働きかける治療。
効果 シミ・肝斑
費用 800円〜1,000円(15日分)

出来もの系治療の選択方法と考え方

色素(メラニン)がある場合の治療

シミ・ホクロ・イボ・稗粒腫などの「出来もの」系のうち…

シミやホクロのように色素のあるものは、基本的に以下の2種類の治療法に分かれています。

  1. 物理的に除去する治療:メラニンを含む細胞を破壊する方法
  2. 皮膚のターンオーバーを促進して薄くする治療:メラニンの排出を促す方法

いずれも、メラニンやメラニンを作り出すメラノサイトにはたらきかける治療です。

一見、レーザーで除去してしまう方が手っ取り早くて良い気がしますが…

ハイイロネコ

そんなに単純なものではありません。

症状・大きさ・濃さなどによっては、レーザーを照射しただけでは取れないものや悪化するもの(特に肝斑は要注意)もあるので…

医師による的確な判断がカギとなります。

ハイイロネコ

病院によってはわざと高額治療の出来る診断を下すこともあるので要注意!!

色素(メラニン)がない場合の治療

肌色のイボ・稗粒腫・汗管腫などのように…

  1. メラニンによる着色がないもの(赤色の着色が見られる血管腫を含む)
  2. 盛り上がっているもの

この2つの条件を満たす場合は、炭酸ガスレーザーによる除去が可能です。

また、色素があって盛り上がっているシミやホクロなどは…

炭酸ガスレーザー(組織を除去)+ Qスイッチレーザー(色素を破壊)

と言う、合わせ技を使うこともあります。

ハイイロネコ

大きさによっては外科手術が必要な場合もありますが…

よほど大きい(小指の先大)ものでない限りは、あまり該当しません。