ここで説明する「保湿化粧品」は、
化粧水のあとに使用する保湿を目的とした化粧品のことです。
肌の表面を覆って水分の蒸発を防ぐ機能や、
油分が含まれている製品のことだと思ってください。
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目次
保湿化粧品の役割と効果
保湿化粧品の形状は、だいたい以下の4種類。
- 乳液
- クリーム
- ジェル
- 美容液
非常に高額な商品もあったりする分野なので…
なんだかとっても肌に良さそうな雰囲気満点なのですが、
基本的には化粧水と同じです。
こちらも「角質層を潤す」ことが主な役割。
異なる点と言えば、
保湿化粧品は油分を多く含むことで…
- 肌の表面に油の膜を張る
- 水分の蒸発を防ぐラップのような役割
という効果があります。
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保湿化粧品は本当に必要なのか?
本来は天然の保湿クリームと呼ばれる「皮脂膜」があれば事足ります。
肌の状態に応じて皮脂の分泌量を調整してくれているので…
わざわざ油分を補う必要なんてないのです。
その証拠に、健康な肌であれば…
朝の水洗顔だけで1日過ごしても、肌が乾燥することはありません。
逆に、ギトギトのテッカテカで毛穴フル開き…
と言ったこともありません。
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- メイク落としや洗顔料を使用した後に乾燥を感じる場合
- 冬場の乾燥がひどく、肌の皮脂分泌が追いつかない場合
- 年齢によって油分の分泌が少なくなって来たと感じる場合
この場合は保湿化粧品で少しだけ油分を補ってあげた方が、
翌日のメイクのノリが良くなります。
但しその場合も、
化粧品会社が推奨するように乳液と保湿クリームを両方使用、なんなら美容液も…
と、何種類も使用する必要はありません。
- 角質層の保湿に役立つ成分
- 肌に良い油分
この2つを含んだものを1つ使用すれば十分なのです。
保湿化粧品に必要な成分とは?
ここまでで、なんとなくお気付きかもしれませんが…
保湿化粧品に必要な成分は、
前記事までに紹介してきた以下の基準と同じです。
- メイク落とし / クレンジングでおすすめした植物系オイル = 必要なオイルの種類
- 化粧水に必要な成分 = 必要な保湿成分の種類
保湿化粧品の目的は、
角質層を潤すこと+肌表面に油の膜を張ること。
つまり、化粧水と同様の保湿成分+肌に優しいオイルがあれば完成するのです。
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シンプルケアにおすすめの保湿化粧品と選び方
保湿化粧品の役割と目的、
それに必要な成分が理解できていれば…
選ぶ基準がだんだん見えてきます。
- セラミド・ピロリドンカルボン酸ナトリウムが配合されている(どちらかでもOK)
- ヒアルロン酸・コラーゲン・プラセンタなども配合されている(どれか1つでもOK)
- 植物油脂系のオイル(オリーブ・ホホバ・アルガン・マカダミア等)が主成分
- ワセリンやミネラルオイル等の石油系オイルを含まない
- 上記以外にできるだけ余計な成分を含まないもの
- 合成界面活性剤の種類や配合量は、少ないに越したことはない
- 合成ポリマーを使用していない
- シリコーンを使用していない
ざっとこれらが、
化粧水とメイク落としの基準を応用した「保湿化粧品を選ぶ基準」です。
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化粧水の基準では配合NGとしていた合成界面活性剤。
保湿化粧品では乳液やクリームと言った形状を保つために必要不可欠なため、
許容範囲とします。
それでも、水と油を混ぜるためだけの使用であれば…
配合量はさほど多くなくて良いはず。
間違っても主成分や、
5番目以内に記載されるような配合量のものは避けてください。
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また、油の代わりにシリコーンで肌表面に膜を張るタイプの製品も絶対にNGです。
WELEDA ワイルドローズナイトクリーム(30 ml)
植物系油脂が主成分のシンプルな保湿クリーム。但し、エタノールが入っているので敏感肌の人は要注意かもしれません。
保存料や防腐剤がほとんど入っていないためか常温保存だとすぐに油臭い香りに変化してしまうので、冷蔵庫保管で開封から2ヶ月程度で使い切るのがベスト。
Isvara Organics Flowers & Herb Moisturizer(84 ml)
ローズウォーターと植物由来成分が主成分で、ハーブの香りが心地よい乳液状クリーム(乳液よりもだいぶ固めのテクスチャー)。こちらも酸化しやすいため冷蔵庫保管必須で、保湿というには油分が足りない気がするので、ホホバオイルを1滴加えて使用していました。
今よりも肌が敏感だった時代に使用していたものです。
現在は i Herb での取り扱いが中止され、入手困難です(2019.11.17)