小さくて目立たないのに、
顔面にいくつもあるとなんだか気になってしまう「稗粒腫」。
痛くも痒くもないけれど、
放っておいても消えないし自分で潰すことも出来ない…
そんな手に負えない「余計なもの」シリーズは、
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目次
稗粒腫って何?
稗粒腫は「はいりゅうしゅ」もしくは「ひりゅうしゅ」と読みます。
老若男女、誰でもできる可能性のある脂肪の塊で、
白ニキビにも見えるけど決して潰せない小さなブツブツ。
ちなみに、
顔面に多発しだすのは40代以降が多いようです。
稗粒腫の症状と見た目
別名、「脂肪のかたまり」とも呼ばれている稗粒腫。
その見た目は…
色 | 白〜黄色っぽい白色。 |
大きさ | 直径:1mm〜大きいものでは5mmを超すものがある。 |
特徴 | 白ニキビにも似ていて、平坦ではなくドーム型に盛り上がっている。 |
場所 | 目の周り・頬・額のあたりによくできる。 |
といった感じで、
このブツブツの中身はほとんどが角質や皮脂の塊。
一見、自分で中身を押し出すことが出来そうに見えますが、
ニキビと異なり、潰しても中身は出ず…
刺激を与えることで余計に硬質化したり肥大することもあります。
そして、何よりもやっかいなのは、
放っておいても自然治癒することがほとんどないという点。
稗粒腫に良く似ている汗管腫との違い
稗粒腫と見た目が似ているものに
「汗管腫」というものがあります。
色 | ほぼ肌色か、淡い褐色。 |
大きさ | 直径:5mm〜大きいものでは2cmくらい。 |
特徴 | やや盛り上がっている。ドーム型ではなく平坦に隆起する。 |
場所 | 目の周りと瞼がほとんど。 |
稗粒腫と異なり、
汗を分泌する汗腺が増殖して盛り上がったもの。
比較的女性に多く思春期以降に発生することが多いため、
ホルモンの関係が疑われていますが…
はっきりしたことはわかっていません。
稗粒腫は1個単位でできるのに対し、汗管腫は群発性です。
稗粒腫ができる原因は?
稗粒腫の原因には、以下のような説があります。
- 脂分や糖分の過剰摂取
- 体質的な要素
- ターンオーバーの乱れ
- 摩擦によるもの
私の場合は家族にも稗粒腫があるので、
体質的(=遺伝)な要素かもしれませんが…
お世話になった美容皮膚科の先生は摩擦説が有力だと仰っていました。
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以前、とある女優さんから紹介された「ガーゼ洗顔」をしていた時期がありました。
ガーゼに洗顔料(石鹸)をつけて優しく撫でるように洗うことで、
ツルツルになる洗顔方法です。
最終的には、乾燥が気になってやめてしまいましたが…
この洗顔をしていた時期と、稗粒腫が出来始めた時期が
ぴったり一致するのです。
もちろん、原因は一つとは限りません。
しかし、稗粒腫が気になる場合は、
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稗粒腫の治療方法と費用の目安
治療の方法は2種類あります。
- 針かメスの先で穴を開けて中身を圧出する方法:保険適用で1個 / 数百円〜
- 炭酸ガスレーザーで蒸散する方法:自費診療で1個 / 数千円〜(大きさにより異なる)
稗粒腫はその構造上、再発をする可能性があります。
上の2つの治療方法のうち、再発の可能性が高いのは1番。
再発を懸念するのであれば…
2番のレーザー治療でしっかりと角質の入った嚢ごと除去することをお勧めします。
私も過去に圧出の治療を受けましたが、
半年も経たないうちに再発しました。
その後、炭酸ガスレーザーでの治療に変えてからは…
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実際の治療の流れと感想
稗粒腫は、診察後にそのまま処置が可能な治療です。(予約している場合)
圧出する方法
- 痛み:メスで切る時のチクっとする痛みと、圧出する時の痛みが少しある程度。
- 出血:それなりに出血があります。
炭酸ガスレーザー
- 痛み:本当に軽ーく輪ゴムで弾かれた程度の痛み。むしろ脱毛の方が痛いくらい。
- 出血:ほとんどなし。
稗粒腫の面積が大きい場合は、削る場所が深くなるにつれて痛みが増すことがあります。
それでも耐えられる程度の痛みですが…
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処置後のケアについて
処置が終わったあとは、その場でテーピングをしてくれます。
あまりに傷口が小さい場合は、軟膏を塗るだけで済む場合も。
当日から洗顔は可能ですが…
傷口はこすらずに泡で優しく洗浄し、病院から指導される方法でケアします。
ケアの方法は、以下の3通り
- 軟膏を塗るだけ
- 軟膏を塗って、専用のテープを貼る
- 傷パワーパッドと同様の働きをする医療用テープ(ハイドロコロイド)を直接傷口に貼る
傷の大きさや医師の方針によっても異なるので、
しっかり指示に従ってください。
テーピングの目安はだいたい1週間前後。
あまり目立たないとは言え、顔にテープが貼ってある状態は気になってしまいますが…
傷跡を残さず綺麗に完治させたければ、
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また、再生後の皮膚はとてもデリケートなので、
日焼け止めのケアも忘れずに。
参考:治療前と治療後の写真
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どこが痕だったのかわからないほどキレイに消えてしまいました。